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入居4年(3)光コラボの罠

入居から4年。我が家のネットワーク事情で最近困っているものに、「インターネットが遅い」があります。今日はネットの変更を検討中に気づいた話。


戸建て用フレッツ光
入居した頃は、戸建て用フレッツ光を引き、同じフレッツ光とは言え、マンションの共用回線(VDSL)から大幅に早くなった気がしました。データを記録していなかったので正確な数値はわからないですが、日中60Mbps、夜間でも40Mbpsはでており、WANなのにLANのような感覚で普通に使えていました。
しかしこの一年、特に夜間の応答が悪くなり、調べて見ると下り性能が良くて4Mbps、ひどいときは1Mbpsをきり、スピード測定ソフトに「測定できない」と言われることもありました。

近隣に帯域を大量消費する家庭が引っ越してきたか、と想像していましたが、いろいろ調べたらそうではないようです。なんと、想定していなかった事実にたどり着きました。


(1)フレッツの輻輳疑惑
まず、フレッツ光のインフラとしての輻輳を疑いましたが、ping応答時間は昼も夜も大差なしで、4ms程度。だいたい、夜間だけ遅くなるので、通信路としてのフレッツ光回線に問題はなさそう。

(2)プロバイダの輻輳疑惑
次にプロバイダのso-netにping。予想通り、昼は速く、夜間は遅い。やはりプロバイダが問題と切り分けました。
ちょうど2年更新の月になるので、この際、「光コラボに乗り換えて、他のプロバイダに変えて安く速くしよう。」
そう決めてから、いつもの調査。


光コラボとは
光コラボとは、フレッツ光が提供している回線部分をプロバイダが一体で提供するサービス。全ての窓口がプロバイダになります。
例えば障害の場合に連絡するケース。フレッツ光では回線やONUの故障はNTTに連絡、メールやWEBのアクセス障害はプロバイダに連絡していましたが、光コラボでは回線、機器、メール、WEBどれもプロバイダに連絡します。いわゆるワンストップソリューションですな。

携帯電話のように2年縛りなどありますが、家のネットワークを一元管理でき、シェアを拡大できるので、各社売り込みが激しいです。

そのためか、光コラボは新規設置ならキャッシュバックが多く割安になりますが、既設のフレッツ光からの乗り換えの場合はキャッシュバック額が少なく、しかも同じプロバイダを選択できない条件あり。ちぇっ。携帯電話の機種変更と同じでしょうか。
しかも住んでいる地域で提供してくれるプロバイダがなぜか少ない。もともと少ないのか、単にキャッシュバック対象でないのか。(多分後者と思います)
選択肢にあるプロバイダを見ると、携帯電話のMVNO(仮想モバイルネットワーク事業者、一言で言えばドコモなどの回線を借りてサービス提供や料金徴収のみ行う、回線の転売屋さん)サービスの提供をしているところも多く、MVNOの評判から「激遅かも」と一抹の不安が溢れます。

「たとえ遅くても、契約して2年経ったら光コラボをまた変えればいい。」

そう考えて解約条件を調べたら、ここに罠がありました。


今使っているso-netの例ですが、ほかも同じだろうと思います。

So-net 光 コラボレーション退会・解約のお手続き

解約金、残債、レンタル機器の返却は当たり前なので省略。以下は光コラボ特有の解約に関する問題です。

·フレッツ光から光コラボへの切り替えはたいてい工事がなく無料。(問題なし)
·しかし光コラボから光コラボ、あるいは光コラボからフレッツ光に戻すのは大変。

どういうことかといいますと、
·光コラボは回線とプロバイダのセット契約でどちらかだけ切り離して交換することは不可。今回のようにプロバイダに原因があってフレッツ光に問題がなさそうな場合でも、全解約しか方法がない

·光コラボにした時に既設のひかり電話やフレッツテレビを光コラボ業者に移管すると、解約時に電話、テレビも解約になる。(光コラボに転用する際にプロバイダにあえて移管せず、そのままNTTとの契約で使えば逃げ道がありそう。手続きすれば電話、テレビは延長できそうだがイマイチ不明。)まあ、光回線が解約なので継続できないからでしょう。

·電話番号が変わる。ただしアナログ電話契約していた回線なら、もとの番号でアナログ電話に戻せる。解約前に手続きと手数料が必要。フレッツ光や光コラボで新規に取った番号の場合は救済措置なく、番号がなくなる。
電話番号を変えられない事情がある場合は、光コラボの解約ができない、てこと。SOHOなどで仕事に使っているとかなり致命的。

それから、激遅の原因のプロバイダ側の事情についてもちょっと調べた。
フレッツ光のネットワーク構成が都道府県単位で光回線とプロバイダの終端装置が繋がれているので、近隣というよりは都道府県単位で設備が増強されない限り遅い状況は改善されないとわかった。都道府県単位で設備増強されるので、一瞬でもとの激込みに戻りそうな予感もする。別料金を取って終端装置を特定の人数までの専用回線とするなら帯域ははある程度保証されるが、値下げ圧力のかかるプロバイダ側には、おそらくそんな仕組みをするつもりはなく、したがって設備を増強してもすぐに激混みに戻る、というイタチごっこが繰り返される、のだろう。


想定する対応
光コラボにいき、今のようにおそらく設備が足りないために遅くなった場合、取れる手は
·解約金などと、多大な労力を払って、
·電話番号を変え、
·テレビが見れない期間があることを家族にブーブー文句を言われ、
やっと変更できる
、ってこと。

目先の安い月額料金で選ぶとプロバイダ変更に想定以上の出費になりかねないと分かった。これが罠でなければ何だろう。
総務省の指導か何かで始まった、NTTの独占を開放したこの制度。進んでサービスを開始した、と言うよりは、イヤイヤ感が満載だ。

今回は光コラボは見送り、プロバイダだけ変えようと思う。
嫁が最近昼も夜も、インターネットが遅いという。早く解決したい。そのうち、息子も怒り出しそう。

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コメント

  1. u_and_o より:

    こんにちは。
    同じ問題で悩んでいらっしゃったのですね!しかも同じくSo-net。
    So-netからは、IPv6のIPoE接続を試してみてくれという案内があって、対応したのですが、少しましになったサイトもあるかな?くらいで、ほぼ変化なしでした。

    夜間に動画サイトを見る人が多くて…というのが、So-netの説明だったのですが、そうだとすると、増強されても、遅くてあきらめてた人が見るようになったり、より高画質の動画を見るようになるので、おっしゃってる通りすぐまた混雑しそうですね。

    • u_and_oさん、はじめまして。
      自分もso-netに質問という名の苦情を言ったら、同じくipv6対応の提案だけでした。ipv6って予定外に普及していないので、対応するサイトが少なく、フレッツとかgoogleくらいですかね。
      なので、この提案は受けず、別の方法で解決しました。
      光コラボ契約だったら全解約になったかもしれず、計り知れない労力が必要だったかもしれません。
      入居4年(4)を絶賛執筆中です。乞うご期待。

  2. u_and_o より:

    こんにちは。再度すみません。
    実はso-netのIPv6接続を試せというのは、言外に提携先のtransixのサービスでIPv4のパケットもIPv6をトンネルさせることができるのでそれを使えということらしいです。
    でも自社サービスじゃないのでサポートはしないので、サポート窓口もそうとは言わないことになってるようで…。
    5,000円くらい出してWN-AX1167GRというルータをさらにぶら下げて、それ経由で接続したら、速度も出るようになりました。
    もはや無用の情報かと存じますが、ご参考までに。

    • U_and_oさん、こんばんは
      うちは別の解決方法で解決しました。夜でも下り80Mbpsくらいですかね。開通時と同じくらいの感覚で使っています。

      Ipv6が普及すればこういうことも少なくなるような気がしますが、USではIPV4のアドレスがまだ余っているとかでUSがやる気がない、というのが元凶でしたね。数年前の調査の話ですが。

      また機会あれば解決方法を記事にしたいと思います。では。

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