はじめてのバラ。大苗or新苗!?鉢植えor庭植え!?「簡単に楽しく」を実現する選び方。
嫁です。
バラの季節ですねぇ。春は一期咲きのものも含めて全てのバラが咲くので、庭も家の中も華やかです。
入居2年ごろにはじめてのバラを買い(まもなく入居丸9年)、コロナ禍でガーデニング熱が加速してバラが随分と増えました。
薄いサーモンピンクのような色はデルバールのマダムフィガロ。グレイッシュなグラデーションのものは河本バラ園のガブリエルです。重なった花びらとコロンと丸いフォルムが素敵です。
赤一色のものがロサオリエンティスのオデュッセイア。ストライプのような柄のものがオールドローズ(ガリカローズ)のカマユーです。こちらは華やかで個性的な組み合わせ。
バラ
いいですよ…
今のバラは耐病性が増していたりバラを育てるための資材も豊富なので、イメージしていたより手間がかかりません。ただバラも資材も多いので、どこから手をつけたらいいの?と初心者の方は迷ってしまうと思います。私も上級者ではないのですが、情報共有ということで「自分が1株目のバラを買うなら」と仮定して、色々と書いてみたいと思います。
【大苗or新苗どちらがいいか】
大苗一択です。すぐに花が見られますし、剪定に迷うことがなく病気が少ないです。
新苗の安さに目が眩んでしまいそうですが、しばらく蕾を撮り続けたり手間やシーズン途中での植え替える難易度が高い作業などがある上に、その年の秋にはじめてちょっと花が見られるか見られないか(品種や育て方による)という「ご褒美」が少なめな感じです…。新苗は細めでニョキニョキ枝が伸びるので支柱を立てたりが面倒ですし、冬の剪定も結構思い切って切らないといけないので初心者の方にはハードルが高いと思います。
大苗は木の形として既に出来上がっていますし、プロがしっかりと剪定したものなのでそれを一度見ておくと後々剪定に迷わないと思います。そして、植え付けた年の春にはすぐに綺麗な花が見られるというところがいいです。
葉が伸びているところを見るとあまり変わらないように見える大苗と新苗ですが、クラウン(土のすぐ上の膨らんだところ)の大きさが全然違います。こちらは春先のオデュッセイア。去年新苗で買ったものなのでまだまだクラウンの部分が小さいです。
こちらは6年目のガブリエル。オデュッセイアに比べると小型の品種ですが、クラウンの部分はかなり膨らんでいます。ここに養分が溜まっているそうで、育てにくいと言われるガブリエルですが、以前に比べると葉も花も沢山出しますし随分とお世話が楽になりました。
【品種の選び方】
新しい品種がおすすめです。オールドローズやモダンローズの古いものにもいいものがあるにはありますが、最初の一株は今っぽい形(トレンドがあるそう)のものが満足感があると思います。耐病性が高いものも多いので、その点も安心かと。作出が15年くらい前までのもので気に入った花形のものを選んで、耐病性自体は「バラの家」のサイトで確認して絞り込みます。
耐病性は0〜1がおすすめ。2も弱くはないですが、我が家では黒点病が出るので対策はしています。
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ちょっとマニアックではありますがまだ苗を売る前の最新品種なども載っているので、こちらの本を見ておけば後で「ああこんなバラがあったのか…」という残念な思いをすることも少なくなるかもしれません。広大な庭がある方以外は育てられるバラの数も限られている方も多いと思いますし、選ぶプロセスもお楽しみかと。
ほとんど香りがないバラもあるので、その点もチェックを。香りはバラが咲いた時の楽しみのひとつなので1株目は香りがある方ものがおすすめです。
樹形は誘引が必要な蔓のタイプは面倒なので、木立かシュラブが手間いらずです。咲き方は春にしか咲かない一期咲きは寂しいので、1年に何度も咲く四季咲きがいいと思います。
【鉢植えor庭植えどちらがいいか】
鉢植えです。鉢の範囲で土が区切られているので、肥料も土に撒くタイプの薬もすぐに効きます。量も少なくて済むところも◎水やりは庭植えの方が楽ですが(定植してしまえば、ほぼ水やりは必要ありません)、肥料も薬も量が多く必要な上に周りの土に逃げてしまうので、鉢に比べると利き方がぼんやりしています。肥料はきちんと効いている方が病気が出にくいので、初心者の方には鉢がおすすめです。
庭植えは病気の原因となる菌の排除が難しい部分もあり病気には見舞われやすいですし、壁際など見えづらい部分が出てきてしまい病気の発見が遅れがちです。鉢はくるっと回せば裏側が見えてますし、木自体が小さくなるのでメンテナンスが楽です。
【バラを買う場所と時期】
冬の大苗を専門店で買うという方法がおすすめです。ホームセンターはカタログ販売でも品種が少ないですし、店頭はさらに数が少なく販売している間に病気が発生してしまっているのをみることが多いです。
一番種類が多いのは10月くらいから予約が始まる冬の大苗です。大苗の販売は年じゅうありますが、品種が出揃うのはこの時期で人気がるものからなくなっていきますので早めの予約がおすすめです。サイトの写真やInstagram・YouTube(動画とてもわかりやすいです!!)で花の形は確認できますが、どうしてもリアルに花が見たいという場合には種類は限られてしまいますが今の時期なら花のついたものが店頭で見られると思います。
おすすめの専門店は楽天なら、バラの家・THE ROSE SHOPがおすすめです。
バラの家は常設の実店舗(埼玉県)、THE ROSE SHOPは期間限定の実店舗(長野県)があるので、開花した花も見られます。
各地のバラの専門店(販売のあるバラ園も含む)もご紹介しておきます。
京成バラ園(千葉県) https://www.keiseirose.co.jp/garden/
コマツガーデン(山梨県) https://www.komatsugarden.co.jp
京阪園芸(大阪) https://www.keihan-engei-gardeners.com
まつおえんげい(京都) https://matsuoengei.co.jp
【必要なもの】
鉢・土・肥料・グローブ・剪定鋏・薬
鉢はプラ鉢なら軽いのですが、見た目のナチュラル感重視でテラコッタがおすすめです。
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深めの長鉢がバラには◎。バラの生育と土を入れた状態で自分が無理なく持てるという理由で、私はこの8号のものを使っています。
土は有機系のこちらを。肥料は有機系でAmazonやバラ苗と一緒にその店のオリジナルのものを色々と使ってみています。夏は化成系のものの方がゆっくり効くのでいいとも聞くのですが、何種類も用意するのは最初は面倒だと思うので有機系のもの1種類でいいと思います。
グローブは100円均一で。バラの棘が刺さるので軍手はNGです。本格的な方は革手袋を使われるようですが、私はゴム手袋でどうにかなっています。
お花の先を切る華奢なハサミではなく、このような剪定鋏はマストです。といいつつ最初は前者のハサミで切っていたのですが 笑。切り口も綺麗ですし全然力が入らないので、こういうしっかりした剪定鋏は1つ持っておくと楽です。他の植物の剪定も楽になりますので、買っても損はないと思います。
薬は色々と迷うところですが、私はローテーションで薬をかけるなどはしないで剪定とニームオイルと菌の黒汁などで普段は手入れをして、虫や病気が出そうな時もしくはちょっと出てしまった時には「ベニカXガード 粒剤 」を撒くくらいです。
バラを買った当初はバラ用のスプレーを買って少し使ってみたのですが、マスクなど準備が面倒であまり使わなくなって今の方法になりました。この辺りは好みで色々試してみるといいと思います。この辺りの手間は品種選びで耐病性が強いものを選んでおくと楽になると思います。
以上、選び方や必要なものなどでした。はじめてバラを育てる方の参考になりますと幸いです✨
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